青春の朝/山崎 風雅
 
 昔、食堂で働いていた
 明け方5時まで開いてる店で
 ローテーションで昼出たり、深夜出たり
 
 働き始めてからしばらくして
 高校卒業したての女の子が二人
 一人はどこにでもいるような女の子
 もう一人は童顔で色っぽい女の子

 僕の心は踊った
 童顔の女の子と親しくなりたかった
 仕事はその子に会いに行くためにいったようなもの

 月日が経つと次第に親しくなってきた

 ある深夜
 その子と二人で店を任されることがあった
 もう胸は張り裂けんばかりだ
 客なんて来なければいいのに

 客が引いた深夜に二人で何をしゃべっただろう
 大阪の都会の片隅で小
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