晩夏への手紙/モーヌ。
 
り、黙祷しました...





翳のない、ひとみで、きみが指し示すものは、ぼくには、みんな、新しいです。
ぼくは、学童一年生です。花よりも、鳥よりも、月よりも、風よりも、あんなに大切だって、思われた詩なんかよりも、それは、ことばにしては、月並みになってしまうけれど、驚愕で、いっぱいに、なってします。
黒の純潔は、季節の白たちと、個性で屹立し、しかし、和音を、蒼穹に、巣立って、ゆきました。
二恒星をまたぐ、ささやかながら、いとおしむ遍歴に、もう、ひとりではない、ぼくらは、ありました。
そんな、夏でした。とおくに、愛するものたちを想い、いろいろな、事物や、風光の、銀幕に、離
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