文学史的演説/ダーザイン
期的には地球温暖化で海の呼び声が聞こえる札幌の街灯りを見下ろすワイヤードの一隅でそんな妄想にふける。経済苦を主因とする自殺者が毎年三万人。いまだ氷点下の札幌で、失業者や浮浪者が生ゴミ漁りをしながら地下街が開くまで、今夜も朝まで持ちこたえるこの街で。だが市民蜂起の火の手も、新しい芸術も、可能性はワイヤードから出現しうると私は信じている。遠く呼応する色とりどりの星座のようにワイヤードには創造している者たちがいる。探索者がいる。ネット端末遺伝子を探す旅は始まったばかりだ。神はいる、そこに、ここに、どこかに。
マジレスに戻りますが、可能態としてではあるが、ネットに出てきたほうが人に読んでもらえる機
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