文学史的演説/ダーザイン
地球の固有振動とシンクロし、創造的新化の果てに絶対精神に触れるのだ。笑。
ようするに世界は変容しているわけだが、拡大再生産が終り、宇宙が熱死するように静かに死んでいく日本というこの巨大な過去の経済大国の遺跡の中で、街の灯りもひとつずつ消え、都市熱も徐々に冷えて、絶対零度の真空に、この都市も少しずつ近づいていくのかもしれない。世界に偏在する私たちは赤方偏移しながら宇宙の果てに消えて行くのだが、俺が老いさらばえておさらばした後には、この都市はどんな見知らぬ夜明けを迎えるのだろうか。本来的なことも、怠落したことも、人の行いに何も変わりはないのだろうが、ただ徐々に冷えていく。宇宙と同じ温度へと。短期的
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