文学史的演説/ダーザイン
証法という奴だ。以下、いとうさんのところからの吐き気をもよおす嫌悪感を覚えた文章の孫引きです。
「討議 詩の現在」
四十二ページ。佐々木幹郎さんの発言。長文引用。
「問題は、いまの十代、二十代の詩の書き手にとって、詩の歴史そのものがないということです。同人誌でもインターネットでも、基本的に彼らは自分の詩と仲間の詩しか読んでいない。詩の書き手だけでなくて、近代詩や現代詩を専攻している若い学者たちも、オリジナルに戻りません。五、六年前の論文に引用してあるものを前提して発言しはじめる。それ以前のものはすべて「神話」になってしまうんです。いかに歴史が無視されて、滑り台を滑るように詩が論
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