「現代詩の位置付け」/鷲田 岳
ーバリズムの進捗が最早止められないと判断する人等によって、インフラの再考を検討する動きである。
これは、つまり、次世代的視点の中に、こうした言葉の氾濫の二の舞を避ける為、但し、時代の流れに沿う現実的な視点から、芸術・文学の領域に対して、作品を生かし社会化するという発展の段階を見据えているという動きがあるということである。
この流れの根本は欧米の消費社会に起因していることから、地政学的に「楽観」の概念を含み、いつでも社会的な見地で挑戦的姿勢を保とうとする。
高尚化される言葉は時代性を超えた領域を目的としている。従って、同時代的目線で言えば、流れが踏み込む余地は限定され、一方で、その自信や方
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