花子とおじいさん/チアーヌ
 
ませんでした。
お嫁さんは大喜びで帰っていきました。

そして花子は、どこへやらと連れて行かれ、わけのわからないまま、気がついたら真っ暗な暗闇の中にいました。
「ブーブー(おじいさん・・・どこ?)」
もうずっと、花子はおじいさんに会っていません。花子はおじいさんと、あの町であんなに幸せに暮らしていたのに・・・。もうあの日々は戻って来ないのでしょうか。
そのときです。
花子の後ろから、光が差し込んできたのでした。
花子は思わず短い首で振り向きました。
「ブーブー!(あっおじいさん)」
真っ暗な暗闇の中にいた花子は、喜んで声を上げ、ドドドドドッと走り出しました。
懐かしい、大好き
[次のページ]
戻る   Point(5)