花子とおじいさん/チアーヌ
 
ら見つめていました。
「ブー、ブー・・・(おじいさん、どうしちゃったのかな)」
そこへ、お葬式にやってきた近所の人がやってきました。
「あんらぁ、ずいぶんとまだいい豚がいるごど。これは市場でもたがぐ売れるべえ(あら、ずいぶんとまたいい豚がいるじゃないの。これなら市場でも高く売れるでしょ)」
「ブーブー(こんにちは・・・。おじいさんはどこですか)」
花子には、おじいさんが話す言葉以外はわからないのでした。

おじいさんのお葬式が終るとすぐ、花子は市場へと連れて行かれました。
花子は番号札をつけられ、とても高い値段で競り落とされたのでした。
花子ほど立派な豚は、その日の市場にはいませ
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