親父/虹村 凌
 

駄目だと言われ続け、馬鹿だカスだチョンだと言われ続け、
モノカキに成りたいと言い続けてきた俺を罵倒し続けた。
何も続けられなかったと言い放った。

親父は、出来ない人間の事がわからなかったんだろう。
俺は何も出来ない人間だった。
算数も理科も社会も国語も。

一生懸命読んでた本だって、駄目だって言われた。

俺は空手をほぼ6年続けた。
剣道を5年続けた。
何かを書く事を7年以上続けてる。

親父、これでも俺は駄目なんだろ?
生きていけない。飯を食えない。わかってるさ。
一生を警備員で過ごすのか、バイトで過ごすのか、
そう言われると身も蓋も無い。だけど。
親父
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