硝子の街で/AKiHiCo
 
明かりの元でキミとワルツをもう一度
叶わない事くらい判っているけれど妄想の中だけでも幸せになりたいんだ
キミとあの公園の木の下で二人きりで色々語りたいよ
僕の話はつまらないけれど微笑んで聞いてくれるキミは美しいよ
夜空の星を数えて悲しみを潰してゆく
あの人の顔をその間だけ忘れていられるんだ
解放された錯覚に陥れるけれど床に転がった悲しみの欠片は消えない

寂しいけれど誰の傍にも寄れない
悲しいけれど涙を流せない
痛いけれど声を出せない
喜びは判らない感じたいけれど知らない領域

僕は産まれてきてしまったのだろう
なぜ呼吸をしているのだろう
この部屋から出られないのだろ
[次のページ]
戻る   Point(2)