山田せばすちゃんショウ その1/山田せばすちゃん
こうでここがこうだからつまらんのだ。」ということを出来るだけ作者に「わかりやすく」伝達しようと努力し続けた、それだけのことであって、いや、あるいはその論理の途上で例えば「ここはこう書けばいいのに」などと言うフレーズがあったとしても、それは決して「添削」指導などという大それたものではなくて、あくまでも「つまらない理由を具体化する過程」でしかなかったのではないかと、俺は主張したかったりするのだ、それがたとえ、相互信頼の欠如ゆえの「強姦」に等しい行為であったりしても。
その「つまらなさの具体性」を平準化しようと思ったのが、俺にとっての「詩の技術論」の端緒であった。叙情という言葉を使おうとすれば、また一
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