山田せばすちゃんショウ その1/山田せばすちゃん
換」を正すという作業は、無論「添削」の範疇には入りきらないことは言うまでもないけれど。
原口昇平の出した例に基づけばつまりはこういうことだ、詩において「ミロのビーナス」の両腕を勝手にくっつけちゃったり、ダビデ像のいささか包茎気味の局部をそれこそ削り取っちゃったりなどという「蛮行」は可能なのかどうなのか。
俺が自覚している限りにおいての俺の、例えば今はなき「常盤荘」でやってきたことはといえば、いや別に佐々宝砂に「強姦魔」呼ばわりされたのは濡れ衣だと言い張るつもりとて、もはや「ヨゴレ」を自称する俺としてはありはしないのだけれど、あくまでも「この詩はつまらん。どこがどうつまらんかといえば、ここがこう
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