あと三カ月/狸亭
世の中が思うようにならない
のは 今始ったことではない
あと三カ月だなと呟いて
自分自身すらよく判らない
続けたいのに仕事がないヒト
辞めたいのにちょっくらちょいと
辞めさせてもらえないヒトもいて
ドコもがんじがらめの赤い糸
ハダカで生まれてハダカで死んで
どうせヒトは誰も好き好んで
この世に棲んでいるわけじゃない
果てしの無い物語のエンデ
だけではなくて存在の不思議
それは獏さんの詩のあの懐疑
僕らが僕々言っている
その僕とは 僕なのか
僕が その僕なのか
(「存在」山之口獏)
を思い出してみたりするのだが
やっ
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