続々レレレのレッ!/佐々宝砂
ない。できれば「焼かれる」方がいいんだけどなあ。どうなるかなあ。
さて。恐ろしい未来を垣間見て「焼かられて」しまったので、「ら抜き」「れ足す」「さ入れ」に対してずいぶん寛容な気分になってきた。「ら付き」に比べりゃ屁でもないじゃん。ま、私が何を言おうとも日本語は好き勝手に変化するであろう。どこにどう進んだって、こちゃ知らぬ、こちゃ知らぬったらこちゃ知らぬ。と無責任に「閑吟集」もどきを歌いつつ、しかし私はまだ気持ち悪いのであった。「れる」「られる」二種の助動詞が「受身・可能・尊敬・自発」の四つの意味を持つ今の状態は、ほんとに複雑怪奇なのであろうか。国語辞典の活用表や学校国語文法の本を見ると、
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