続々レレレのレッ!/佐々宝砂
「行かれる」になってしまい、今度は「行かれる」という言葉が受身と可能のふたつの意味を持つことになる(ところで、可能の意味の「行かれる」、すなわち「動詞の未然形+可能助動詞れる」は古い言い回しだが間違いではない)。「食べられる」にふたつの意味があるのを避けて「ら抜き」にしたのに、これではよけいややこしいことになる。ならば、「動詞の仮定形+可能助動詞れる」にして区別しちゃおう、ということになる。そして、その状態が、つまり「れ足す」なのだ、と私は考える。
この変化がさらに進むとどうなるだろう。「行かれる」という五段動詞の受身は、"-areru"をつけたら受身という法則にのっとっ
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