突発即興詩会ログ(17/07/2006)/遊羽
密度を
嘘で薄めていくだけで
「酔い覚めの水」/遊羽
水をくれ 水を 乾いた喉を潤すため
この酔いきって久しく戻らぬ意識を
ニュートラライズさせる水をくれ
やめてくれ 今夜は 耳障りな笑い声など聞きたくない
このシラケきった港町ヨコハマは
今日もまた眠ることを忘れて 寝不足のまゝ朝を迎えてしまう
旅人のカバンに余計な荷物が増えてしまうから
真夏の夜の欅の影 こすれゆく枝のように
何でもいゝから刺激を求めて ヨコハマは陽気に振る舞う
だからせめて今夜だけは水をくれ 静かな朝を迎えるため
この酔いきって久しく戻らぬ意識をニュートラライズさせるのに
生
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