突発即興詩会ログ(10/07/2006)/遊羽
 
     ……し、

ら:べ、らべら、べる
  し。べ:お、しべ、を
  しば、られ、た
  おお、しば、の
  しらべ:は、に
         くるし
         く。


「万華鏡の歴史」(遊羽)

ビーズ ガラスの破片 千切れた千代紙
割れてしまったボタン 色とりどりのプラスティック片
ガラスのシャーレの中
見せ物のように並んでいる
たゞのゴミのような欠片が
筒の中の暗黒な空間に葬られ
閉鎖した鏡の空間で
万華鏡として初めて新たな命を与えられる

白い白いあの人の
元の姿もわからぬ
大きいもの
小さいもの
焦げてしまったもの
生前
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