彼女は死んだ/たたたろろろろ
りするような娘だった。
そんなおかしな娘だったけど、俺は好きだった。愛していたし、たまに遊んだりすると楽しかった。幸せになって欲しいと思っていたが、唯を幸せにするのは俺ではないとも思っていた。
唯は俺の手には負えなかった。好奇心が旺盛で、束縛を嫌い、自由であった。彼女の背中に羽が見えることさえあった。短かった恋人同士の期間の後のほうでは、唯は完全に俺に飽きていた。浮気を繰り返しては、俺のほうから別れの言葉を切り出させた。
別れた後も唯はたまに連絡してきては俺を、二人で7時間軟禁カラオケへと100円ショップへとブランドショップへとペットショップへとドコモショップへと連れ回したが、
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