彼女は死んだ/たたたろろろろ
?で、話聞いてみたらちょっと面白そうじゃない」
「で、もういいですか?」
「え、なに?」
「だから、帰っても?」
「いやあ、だから、もうちょっと話聞かせてよ面白いとこじゃない」
わざわざ園を楽しませる理由は俺には全くない。それ以前に俺が不愉快であった。俺は帰り支度をはじめながら言う。
「趣旨もずれてきていますし、あんまりここが長いと読者も引くんで帰ります」
「ああ、なんだそれ?」
「私にはやることがあるのです。唯の弔いのために」
そう吐き捨て、煙草の煙の充満した、整頓されているが酷く汚い印象を与える部屋を辞した。
俺は帰りがけに100円ショップへ寄り、淡いグリーンのボ
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