彼女は死んだ/たたたろろろろ
中だから、また今度掛けるねー」
「ええ?冷たくなぁい?」
「やーしょうがねーじゃんよ」
「わかったよーじゃあね」
「おう、またねー」
って、その彼女は死んだ。俺がそれを知ったのは電話の翌日のことだった。葬式に出て通夜に出た。死因は中毒死。漂白剤を大量に摂取したのだという。警察は携帯電話の発信履歴から俺に電話をかけ、任意で事情聴取を求めた。俺は承諾した。
「西村唯さんとは、どのようなご関係なのですか?」
「友達、、です」
事情聴取を担当した警官・園は俺に対して斜めに座り、調書を眺めながら常に煙草をふかして顔を顰めていた。煙草が充分短くなると灰皿にぐ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)