著 辻 仁成 「ワイルドフラワー」より/海月
 
城さんには悪いけれど、まだ誰もその作品を見てないだからさ、いいとも悪いとも言えない。なんにだって批評が必要なんだよ。世界の半分は批評だからな。ものを作る人間は批評を恐れてはだめだ。かりに俺があんたの写真を駄目だって言ったて、あんたに自信と実力があれば、それをバネに出来る。でも、駄目だ、と言われなければきっとあんたは、一つも基準を持つことが出来ず、自己満足だけで終了してしまうだろう」}

この台詞で気になるのは、「まだ誰もその作品〜終了してしまうだろう」までです。
一般的な人が読んだら、多分、流してしまう様な事ですが、これでも言葉を書く人なので
直感的に何か感じるものがありました。


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