肩にかかる重み 希望に変えて/山崎 風雅
子供の頃から
一人だと感じていた
見栄を張り合う親の中で育ち
親の顔色をうががって過ごした幼少時代
心を通わす友達もいなくて
弟 妹を虐めて
心の憂さを晴らしてきた
時代の嵐にもまれて
生きる力をうしなっていた
幼少時代はさびしかった
壁にボールを投げて
跳ねかえるボールを取っては投げて
現実から逃避していた
早くから死の誘惑と闘った
自暴自棄になり
世界はいずれ滅びると
希望の光から遠ざかっていた
青春というのは遅咲きの
30からのものだった
奇跡はおきる
心から通じあう友情に
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