突発即興詩会ログ/片野晃司
 
こで

言い訳はしませんでした
諦めてはいませんでした

秋色は銀の色
なびいても揺るがずに
この午後を境に
薄は受け止めて
風に揺れているのです
(別れ話をしました)

明日はまた月曜日
物思いの先で立ち上がる
放し飼いの昨日よりもずっと
透けている私の
日常は窓を射す



()遊羽 [2:23:18]「看板(お題:けんご)」

二つに岐れた細い路地の片方のどん詰まりに
古ぼけた目玉の看板があるのです
目玉の看板ですから目医者が近くにあるのでしょう
しかしそこは路地のどん詰まり 前も左
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