尾崎君への手紙/ジム・プリマス
なことがリアルタイムで思い出された
こんなとりとめもないことを綴った言葉の集まりを
僕は一つの季節が終わったことの証に
ここに書いておこうと思った
君に真実がつかめたのかどうか
それは僕には分からない
でも今、ラジカセから流れてくる「シェリー」が
僕の心を熱くすることだけは確かだと
僕は感じている
君が求めていたものが
どんな真実だったのか
それはきっと僕が求めているものとは
違っていたと思う
人はみな、それぞれ、別のものを求めて
彷徨っているものだから
でも少なくとも君は
自分が何かを求めて彷徨っているんだということを
はっきり
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