あやしい一円玉自動はんばい機/atsuchan69
 

「ずっと、ここにいればいいじゃないか。一円で買えるジュースの自動はんばい機、この町には必要だもの」
「ありがとう。じゃあ、考えとく。それよりキミは、ジュースを買いにここへ来たのだろ? お金もいれているし、はやく選びなさい。どれにするの?」
「あっ、そうそう。なんだかよけいのどがかわいちゃった。えーと、オレンジにグレープ、アップル、ウーロン茶・・・・」
 ぼくはレモンソーダを選んでボタンを押した。機械は、ガチャンコロンポン、とアルミのかんをはきだした。
「よく冷えているよ。あっ、すぐにフタをはずしちゃダメダメ! タンサン入りだから、ふきだすから」
 おせっかいにも、機械がそう言った
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