あやしい一円玉自動はんばい機/atsuchan69
くの名前をしっているの?」
「キミをしっているだけじゃない。きみのパパはのぶろう、キミのママはよしえ」
ぼくはすこし気味がわるくなった。
「おまえはロボットだな、それとも宇宙人が化けているんだろ?」
「ピンぶー。はんぶんせいかい、はんぶんバツ」
「じゃあ、ロボットか。でもおまえ、動けないのかい」
「ピポピポーン。動けない、でも動きたい。おうちへ帰りたい」
「おうち? おうちってどこさ」
「ずっと遠く。町はずれ・・・・山のむこうのそのまた山のむこうの工場」
話しを聞いているだけでもアセがふきだした。
「だけど、どうやってここへ来たのさ?」
「トラックにのって・・・・きた」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)