鎮魂歌/AKiHiCo
 
ミを僕を
満たし解かしてくれるでしょう
このままずっと月明かりに埋もれていたいのです
キミの面影を残した亡骸は
いつかはキミではなくなってしまうでしょう
呼吸をしていると思い込ませ続けるのには
もう僕は疲れました

いつからキミは僕に
さようならをしたのか覚えていません
あの手紙が郵便受けに届いた頃には
キミはもう此処にはいなかったのですね
僕はまだ心が整理しきれていないようです
今同じ寝台で眠るキミは確かに
呼吸をやめてしまっています

もう少しだけ夢を見させてほしいのです
キミとの日々が思い出になる日まで
幸せな日々が鎖となって僕を
あの日に縛り付けたまま
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