鎮魂歌/AKiHiCo
 
ままですが
僕はそれでも幸せの夢の中に居たいのです

まだ現には戻りたくありません
あと少しだけ此処に居させて下さい
やがて月が息絶えて朝を迎えたとしても
また新たな月は昇ります
僕に再び夢へ誘う為にお願いです
この思いもいつかは風化して
キミもその美しさを失う日が来るのでしょう

思い出を繋ぎ合わせながら
僕はそうなれば独りきりで夜を
過ごさなくてはいけません
キミはもう疲れましたか
蒼白した瞼の上に星達が無数に舞い降ります
もうすぐキミは安らげるでしょう

最早僕はキミを縛り付けているだけの
強欲なモノなのかも知れませんね
早くキミを開放してあげたいので
[次のページ]
戻る   Point(2)