街/葉leaf
る。
街は耐えきれない、人の帯から分泌される割れた光線に。人と人とが約束を結ぶと、それは形のない刀となり、街の粒子の合間を縫って街の中枢を刺しに行く。人の帯は刀に巻きついて、街の中枢の死んだ弾頭をえぐりとる。「建築に燃え移る日の曲率を呑み込んで、俺はひときわ構造する。飛び散る言葉に額をぬらしては、はげしく樹木する。」街の中枢からはがれた痛みにより、街の地面はさかんに膿みはじめる。地面からは街の神経(円錐植物)が生え出て、自らの内部にはね返されている。はね返った岩の勢いで、神経は人々を刺しつらぬく。人のしぐさは人を取り巻く空間に記憶されていて、それらが一斉に人の手足を街の神経に熔接しはじめる。
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