十字路の見取図/霜天
ろせば、きっと神様単位のチェスが出来る
この街はずっと、そんな街だ
斜めに建ったアパートが
絆創膏で塞いだような窓をいつかは空に届けたくて
西日の回転にあわせてその身をよじらせて
また傷を増やしてしまった
相変らずそこらじゅうで行き止まっているけれど
とりあえず踊る、くらいの道幅はあった
変わらないものは好きなんだけれど
吐き出されないその続きは、氷砂糖の溶ける速さで
君も引き摺っている、ように見える
答えが答えにならないうちに
伝えよう、と思っていた言葉はどうやら違ったようで
(君が返事をしながら、部屋を出て行きます)
それではと振り返
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