グレート・ノベンバー おわり/長谷伸太
ー・・・。朝も夜も晴れも
雨も・・・。同じだけど違うもの・・・初日の出。新しい年。素敵なんだろうな。あ
あ、グレート、グレート・ハッピーニューイヤー・・・。」
ノベンバーはそういって大きく笑いましたが、それがいけませんでした。笑ったところから大きくひびが入って、一気に崩れました。気がつくと太郎君は胸まで土に埋まっていました。やわらかくてあったかい、しっとりした土でした。
さようなら、さようなら、グレート・ノベンバー。この土から、木や花や、虫や、いろんな生き物がこれから育っていきます。だから、ノベンバーは死んだのとは違うのかもしれない。そう、太郎君は思ったりもしました。でも、やっぱり、いっ
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