グレート・ノベンバー おわり/長谷伸太
 
ち行け、死ねよ」
しかしノベンバーはいたって穏やかです。
 「ああ、いいんですよー」
 「よくないよ、おまえ、崩れるじゃないか」
 「たいしたことではないのである」
太郎君はだんだん悲しくなってきました。だいたい、ノベンバーが帰ってこなくなってからというもの、太郎君は悲しくてしかたがないのです。
 「ここは、とてもいい所なのでたいへん幸せでありますよー。」
ノベンバーはやっぱり見当違いのことしか言いません。太郎君がいい返します。
 「だって、でも、遊べないじゃないか。つまんないよ。」
 「わたしはここに、来て、よかったですよー。太郎君に会いましたよー・・・」
 冬はやっぱり日の
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