2つの景色/
※
何か違うよ と
動かなかった。
ヒトにはカタチが在り
易々と 変えられるものでは無いと
わかっていたのに言われた気がして
バカみたいに つらかった
頭の中 虚しさで埋まって
溜め息が 大きく ひとつ
また ひとつ
元に戻って 寝そべって
光射す障子に こうべを垂れた
そこには アメ玉が ひとつ
寂しそうに 光っていた
包み紙の模様が
この場所を 物語っていた
うぐいす色
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