LIFE/朔良
ってことは決定的な出来事が何かあったわけじゃなくて、むしろそーゆー種類の儚すぎる空気感のもとに成立した事態なんだと思う。例えばお皿を洗っているときに何気なくあなたと言葉を交わしたあとに、洗剤といううもののぬめりかたは実は結構手にとってサイアクな感触だって気づいたときみたいに。
そもそも何の理由があって今日は雨なの
今は夜なの
携帯電話がたたずんでる
わたしには全部がよくわからない
もちろんあなたはたくさん夢を語ってくれたし正直な話それはすごく好ましく思えたしうっとりもしたしあなたにだっていいところはたくさんあると思う。だけどわたしはあなたのそーゆーいいところも含めて全部がいや、あ
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