小熊秀雄に学ぶ その1 /降旗 りの
もしないまま、その人の作品、その人を肯定する人たち、関わる場所すら否定していたと思う。
人間は、今の姿がすべてじゃない。お互いにこれから成長してゆくかもしれないし、いつか同じものを目指すかもしれない。反対に、今、同感していてもやがて違う方向に離れてゆくものもあるかもしれない。
もしも、自分がどうしても「違う」と思う詩論に遭ってしまったら、その人本人に話してみるのもいいんじゃないかな。文章のどこが違っていて、どこは肯定なのか、本意とする一番のものは何なのか、自分だったらどう考えるのか。私たちは争うときもあるかもしれないけれど、戦争をしてるわけじゃない。お互いに相手が「書いてゆく者」であると敬意を
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