小熊秀雄に学ぶ その1 /降旗 りの
 
いと思えるものを書いて、これでどうだ!ともう一度見せてください。」と仰られた。
私たちは皆ひとりひとり、自分の思う作品や方向、スタイル、詩論(持論?)を持っている。それを統一するには「詩」というものは大きすぎるし、統一されてはならないものであると私は思う。皆が皆同じタイプの詩を書いたら、それこそうんざりする。
けれど、「大切なものを守る」という行為は、時に(あるいは毎度毎度)争いを起こさせる。言葉だって武器だ。血は流さなくても胸に痛みを残す。憎しみすら起こさせることもあるかもしれない。
私は少し想像してみた。もしも私が昨日の文章を見ても無視していたら、どうだったろう?私はその人を知ろうともし
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