平準化する世界に対抗するために ??池袋ぽえむぱろうる閉店に寄せて/岡部淳太郎
 
となら、多少面倒でも都内に行く度にぱろうるに寄っておけば良かった。ごめんよ、ぱろうる。いつも君がいるから、何となく安心していたんだ。だが、後悔してももう遅い。ぱろうるは閉店した。なくなってしまったのだ。
 世界の平準化ということについて考える。特に今回のぱろうる閉店のようなことが起こると、考えざるを得なくなる。
 詩は無用のものである。詩に意味などはない(いや、あるのかもしれないが、よくわからない)。詩に関係のない一般の人々にとって、この世に詩というものがあろうがなかろうが、どうでもいいことである。ましてや、詩の本の店が閉店しようが、それを僕等がいかに惜しもうが、知ったことではない。そう。世間
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