長い告白/Rin K
 
けど、あなたはどう思う?』ってきいたら、彼は急に黙って、そのあとハッキリこう言った。『普通の人であれるうちは、やっぱりそうしてほしい。書類上のことかもしれないけど、もしそうなったら、この人は障害者だからこんなことを言ったらかわいそうだ、とか思ったりして、自由な付き合いができなくなりそうな気がする。それに、セコイ話かもしれないけど、普通に仕事だってできているのに、金銭面での援助を受けれるっていうのもどうかと思う。見る目が変わらないとは言い切れない。』って。結局それから2週間もしないうちに、彼は他に好きな人ができたって去っていった。その人は普通の人なんだろうな。私の引け目はそこだけだった。このときばか
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