長い告白/Rin K
 
いい友達関係にはそろそろうんざりしてきた。僕は彼女が好きだ。自分から告白するのが恥かしくて、僕が何気なく口にした言葉が、彼女の長い告白を引き出した。長い長い、哀しい告白。僕にはどうすることもできなかった。何をいっても薄っぺらく聞こえそうなのは、僕が厚みのある人間ではないからなんだと実感した。

「ねえ、僕のこと好きなら、告白してよ。そうしてくれたら・・・カナリうれしいかも。だって脈ありな気がするもん。」
彼女はきっと、ゲラゲラ笑い出すだろう。そしてきっと僕の背中をたたきだすに違いない。ところが彼女の反応は想定外だった。僕は自分の間の抜けた言葉を引っ込められずにいた。そんな僕を見据えながら、彼
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