オバケちゃんへ/モリマサ公
先生はそれをよんで最後のところにさんかくをかく
わたしはその物語をかいた気持ちでこれからずっとすごす
リスはもう二度と飼ったりしない
ちっぽけなこんなケチなかごの中で
「かわいー超かわいー」と四六時中みられることは「リスらしさ」に欠けるし
教室の片隅で本物のいきている「リス」にあえたことは
わたしにとってとてもすばらしかったとおもう
あのやわらかいブラシのようなしっぽのかごからはみでたかんじとか
木の上でかけまわるものを生で見れた事にとても感動した
だから
黒板でうすれていく
「さよならりすちゃん」の文字はうらびれてかなしい繁華街のカンバンのようにどぎつくかんじられ
そこ
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