オバケちゃんへ/モリマサ公
 
ゃん大自然がつらかったらまたこの教室でみんなと遊ぼうね」
とかかく
するとこころのやさしい子たちはみんなT堂さんのところにいって
「きっと楽しくやってるよ」
「またあそびにくるといいね」
とかいう
あたしはそういうのみて
「ポーズ」とか「リアリティ」とか「想像力」とかそういう言葉を考える
今いる自分たちがこの場所で悲しみをポーズすることは
窓からいってしまったリスにはまったく関係ない
でもT堂さんにとってそれをすることは生き甲斐なのでT堂さんにとっては必要なのだろう
わたしはリスが行ってしまったことが本当にさみしかったので
それを作文の時間に物語にかえて先生に提出した

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