プルーフロック氏に贈る恋唄/佐々宝砂
 


信念怨念諦念理念ありとあらゆるねんねこねんねん
行きはよいよい帰りは怖い怖いながらも切りだせば
誤解痛快曲解爽快奇ッ怪至極な修羅場は極楽
猫も呆れる金切り声のカンツォーネ。
何はともあれ待っていたとてはじまらない。
私を待たせた奴はみんなぶちのめしてやるつもり
太陽もゴドーもアンゴルモアの大王も
ネクタイが気に入らないからって締め直したりしないで
とっととここまでやってきなさい、きなさいってば!



私はたぶん昔のようには若くない。
痩せすぎた胸はうすく
筋ばった腕には張りがない
やわらかな曲線なんかない
その気になればあばら
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