批評とは何か(ツギハギ)/ポロリ
体が、この絵の出来栄えを確証したり拒絶したりする。このモデルにおいては、科学は「累積プロセス」であり、新しい発見があるたびに「科学者の世界を構成するものにさらにひとつの項目が加わる」。このような世界の形態――科学者の専門活動の形態――は、より大きな自然界にすでにある形態(事実と構造)によって決定される。つまり、科学者の仕事とは、自然によって拘束され、導かれるものとされる。
この物語をクーンはパラダイム概念の導入によって疑問に付す。パラダイムとは、研究に際しての枠組みとなる暗黙の前提や信念のことであり、事実を観察することからもたらされたものではなく、むしろ観察できる事実とは何かを予め決めてしまう
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