マトス (ショートストーリー)/よーかん
しそうにそうにそう答えた。
「はい。いえ、その前になんで僕なんですか。」
コーヒー屋のカウンターで隣に座っているアカの他人に聞く質問じゃないはずだ。
「はい。ミディアムサイズのブレンドコーヒーをください。そうあなたはおっしゃった。私はそんなあなたに、まとすのどちらがお好きなのかお聞きしたくなったのです。」
ミディアムサイズのブレンドコーヒー。
「エムブレンドでも、ブレンドエムサイズでも、ホットでもなく、ミディアムサイズのブレンドコーヒーとあなたは店員につげ、丁寧にくださいと締めくくりました。店員はブレンドコーヒーのエムサイズですねと聞き返し、あなたが頷くと、オーダーを他の店員につげ、値段
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