花とミクロ/瓜田タカヤ
 
椅子

椅子取り
カラフルな紙の鎖
妄想のタイミング通りに花咲く街では
スペースマウンテンのみが真実の宇宙が正しいとかなるけど

そのとおりで
女の
柔い肌に飛び込むくらい

蒸発する午後のどうでも良いプールの水くらい

暖かい犇めきに
満たされている

比喩は不必要で
それはいたずらに焼かれるアリのようだ

暗黒の
一粒の
煤の

花に触れる
一粒の粉

濡れるだけ緑色の


殺されない母親と
成長しきった子供

無臭の贅肉

まぶしい

ドリ

ウードリル的流線型
流線型の召還

火であり
皮で在り
陽で
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