早月/アルビノ
 
合わせちゃいないのに。セックスしたってひとつになれないことを知ってんだ。



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 アパートへ帰る夕暮れ道。コト、コト、と響く靴音は聞き慣れたぼくのブーツの鼓動。それは早まることも遅れることもない、コト、コト、このリズム。変わらない日常の変わらない道の上、変わらない歩幅で、スピードで、リズムで、ぼくが歩く。コト、コト、コト、コト、、、

 だけどその日は違った。
今まで一度だってなかったものが、その日はそこにあった。変わらない日常に時限爆弾が落とされたんだ。

 道の端、電信柱の影、子ども用のビニール製の小さな財布。油性ペンで名
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