早月/アルビノ
、理解する、宝石のような早月をぼくは待っているんだ。
絵空事だと笑われるかもしれない。居もしない人間に何を求めているのだ、と。しかしぼくは逆に問いたい。この世にそれほど、ぼくの好奇心をくすぐるものがあったか?ぼくの脳神経を揺さぶるものがあったか?ぼくを満たしてくれるものがあったか?
すべてを万能にしたい訳じゃない。ばらばらにちぎれてる一部分を埋めようとすることのなにが、探し求めることのなにがいけない?
現在も過去もぼくを納得させられない。これから訪れる未来に期待してなにが悪いんだ。
2
バイト先と学校のちょうど真ん中あた
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)