早月/アルビノ
 
、理解する、宝石のような早月をぼくは待っているんだ。
 絵空事だと笑われるかもしれない。居もしない人間に何を求めているのだ、と。しかしぼくは逆に問いたい。この世にそれほど、ぼくの好奇心をくすぐるものがあったか?ぼくの脳神経を揺さぶるものがあったか?ぼくを満たしてくれるものがあったか?
 すべてを万能にしたい訳じゃない。ばらばらにちぎれてる一部分を埋めようとすることのなにが、探し求めることのなにがいけない?
 現在も過去もぼくを納得させられない。これから訪れる未来に期待してなにが悪いんだ。



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 バイト先と学校のちょうど真ん中あた
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