歴史の転換点/竜一郎
 
たちは責められるの?」と。私たちはそう問われて口を噤むのか? それとも、こう語るのか? 「働き続けなさい。」「無知でありなさい。」「金を拝み、おまえだけは幸福になりなさい。」と? 真剣に考えよう。生きている時間は短い。子どもも、私たちも、すぐに死んでしまうのだ。伝えるべきことは山とある。すべてを沈黙し、滑稽譚を口にしている暇があるのか。一家の幸福を願えばこそ、迫りつつある災厄を避けねばならないのでないのか。
 メイン・コメンテータの筑紫哲也さんは、これを見て「こういった議論をする際には大事な前提が色々あるんだけれども、この若者を含めて、当時には生きていないわけですね。(その前提の一つに挙げられる
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