愛されるべき私/篠有里
しく、雪の多い野原に積もりゆく。
新たに創られた赤い粘土の墓、回想に耽り、涙を流すそのものについて
何度も何度も悲しく思われる、奪われた正当の権利達よ。
ああ、でも不意に、解放が訪れる。 release わたし、さらに私
あなたがいつまでも回転する、忘れ去られたすべてのメリー・ゴー・ラウンド
それが回転を繰り返すときにはいつでも
私の髪の毛が揺れているあなたをからみとり含まれて取られて
私の波打つ瞳はあなたにからみ取られて動けない。
あなたが私の名前を呼ぶ。私がそれに応えることは
どこか昏い喜びによって支持される今まで知らないその気持ち
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