「ばあちゃんの不思議なラーメン」/do_pi_can
は、「どうやら息子と因縁の深い事らしいので、かわりに果物を買ってきましたので、この差し入れの代わりに果物で堪忍してもらいます。」と、丁重に皆に説明して、納得してもらって、自分一人で食べることにした。
ばあちゃんは、居間で皆がお昼のニュースを見ているのを尻目に、自分一人部屋にこもって、ラーメンを一つ、箱から取り出して、しみじみとその袋の表面を撫でてみた。
「和幸。」と、息子さんの名前を呼んだ。
「これは、あんたが作ってくれたラーメンかも知れないね。そういえば、おとうちゃんは、あんたがインスタントラーメンを作ってるって聞いて、猛反対したよね。」
そうすると、どこからともなく、息
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